1726/1940
オーディンのおでん屋
最近、オーディンがおでん屋を始めたらしい。
「やってるかい?」
「いらっしゃい。おー、星の王! 久しぶりー」
「ですね。それでどうです? お客さん、来てます?」
「まあ、来るっちゃ来るけど、おじさんばっかりだよー。女子高生とか来ないかなー?」
「屋台だと難しいかもしれませんね。お店があればテイクアウトとかドライブスルーができるんですけどねー」
「これは趣味みたいなものだからそこまで稼ぐつもりはないよ。でも、たまには若い娘たちに囲まれたいなー」
「ヴァルキリーたちを呼べばいいんじゃないですか」
「人数が多いからなー。全員は無理だなー」
「それは僕の固有空間……キューがなんとかしてくれます」
「キュー!」
「ほう、自我がある固有空間か」
「はい、偶然生まれました」
「ほう。では、この中でおでんパーティーをするとしよう」
「おでんパーティーですかー、いいですねー。僕の知り合いを呼んでもいいですか?」
「もちろん! じゃんじゃん、呼んでくれ」
「分かりました」




