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オーディンのおでん屋

 最近、オーディンがおでん屋を始めたらしい。


「やってるかい?」


「いらっしゃい。おー、星の王! 久しぶりー」


「ですね。それでどうです? お客さん、来てます?」


「まあ、来るっちゃ来るけど、おじさんばっかりだよー。女子高生とか来ないかなー?」


「屋台だと難しいかもしれませんね。お店があればテイクアウトとかドライブスルーができるんですけどねー」


「これは趣味みたいなものだからそこまで稼ぐつもりはないよ。でも、たまには若い娘たちに囲まれたいなー」


「ヴァルキリーたちを呼べばいいんじゃないですか」


「人数が多いからなー。全員は無理だなー」


「それは僕の固有空間……キューがなんとかしてくれます」


「キュー!」


「ほう、自我がある固有空間か」


「はい、偶然生まれました」


「ほう。では、この中でおでんパーティーをするとしよう」


「おでんパーティーですかー、いいですねー。僕の知り合いを呼んでもいいですか?」


「もちろん! じゃんじゃん、呼んでくれ」


「分かりました」

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