表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1723/1940

変わらぬ愛 桔梗の妖精、風に飛ばされる

 ホットミルクまだかなー。


「今日はなんか花粉多いなー。あー、やばい、くしゃみ出そう。は、は、は、バァーックション!!」


「きゃあー!」


 風神様のくしゃみは突風となり地上を襲う。綿毛のように軽い桔梗の妖精がそれを未然に防ぐのはほぼ不可能である。


「あーれー。誰かー! 助けてー!」


 あれ? 桔梗の妖精がいない。検索、桔梗の妖精の現在地。あー、風に飛ばされたのか。早く助けないと海に落ちるな。


「地球の空全域にフィルター結界展開。桔梗の妖精以外は通って良し」


 数秒後、桔梗の妖精の動きが止まった。今回は捕獲対象が遠くにいたからちょっと大掛かりな結界作っちゃったけど、まあいろんな場面で使えそうだからいいか。


「桔梗の妖精さーん、助けに来ましたよー」


「あ、ありがどうございまずー! ずごく怖かったでずー!!」


「よしよし、早く帰ってあったまりましょう」


「は、はいー!」


 ああ、彼への思いがどんどん膨らんでいく。苦しい、この変わらぬ愛のせいで私はとても生きづらい。でも、とても気持ちいい!!


「私、あなたのこと好きです」


「知ってます」


「ふぇ!? そうなんですか!?」


「見てれば分かりますよ」


「そ、そうですか。え、えっと、これからも仲良くしてくれますか?」


「もちろん」


「……!! 嬉しい! 私、これからもずっとあなたのことを愛し続けます! それとあなたを永遠に幸せにできるように頑張ります!!」


「ありがとうございます。優しいんですね」


「そ、そんなことないですよー。あー、生まれてきてよかったー」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ