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ご主人様ー、お昼ごはんできましたよー♪
ツヤツヤになった夏樹(僕たちの妹)は笑顔で僕の部屋から出ていった。
「ご主人様ー、お昼ごはんできましたよー♪」
あっ、ヘラ様(幼女のすがた。メイド服着用)が呼んでる。行かなきゃ。
「はーい、今行きまーす」
僕がリビングに行くと夏樹とヘラ様が席の取り合いをしていた。
「あんたをお義兄ちゃんのとなりに座らせるわけにはいかない!」
「ご主人様の身の回りのお世話をするのもメイドの仕事です! 邪魔しないでください!!」
「二人ともケンカはやめろ。腹が減るぞ。えっと、じゃあ、こうしよう。二人とも僕の両隣に座ってくれ」
「じゃあ、私お義兄ちゃんの右隣ね」
「私も右隣がいいです!」
「そうか。じゃあ、僕の両膝にそれぞれ座ってくれ。もちろん僕と向かい合うようにだ」
「うーん、まあ、それならいいかなー」
「私もそれで大丈夫です」
「そうか。じゃあ、そうしてくれ」
『はーい♪』




