透明化です
次の日、美山先生はいろんなことができるようになっていた。
「五感覚醒、地中散歩、海中散歩、空中散歩、宇宙散歩、すり抜け、巨大化、矮小化、怪力、亜光速移動、天候操作、自然操作、重力操作、霊力操作、瞬間移動、先読み、分身、念力、複製、潜伏、常時超回復状態、因果消滅、そして守護霊を際限なく使役可能。なあ、先生の守護霊。お前の主、すごすぎないか?」
「たしかに」
「もうこれ以上できることを増やさない方がいいぞ」
「そうだな……だが、主は覚えがいい。だから色々教えたくなるんだ」
「我慢しろ」
「無理だ! あんなかわいい生き物にお願いされたら断れない!!」
「そうかー。じゃあ、絶対習得できなさそうな技を見せてやれ」
「分かった!」
先生の守護霊が屋上からいなくなる。そろそろ昼休み終わるなー。
「山本くん」
「先生、僕の影の中に勝手に入るのやめてください」
「ごめんなさい。でも、あなたのそばにいると落ち着くんです」
「そうですか。じゃあ、そろそろ教室に戻りましょうか」
「待ってください。あなたに教わりたい技があるんです」
「へえ、ちなみにそれはどんな技ですか?」
「透明化です」
「潜伏じゃダメなんですか?」
「潜伏はいちいち何かに潜まないと自由に動けないので透明化を覚えたいんです」
「なるほど。まあ、それくらいならいいでしょう。でも、意外と難しいですよ」
「構いません! 教えてください!」
「分かりました」
まあ、透明化なんてありふれた能力だからそこまで強くなれないだろう。




