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先生はうとうとしている
二時間後、美山先生が目を覚ました。
「先生、今日は家まで送ります」
「……お願いします」
先生はうとうとしている。
「先生、家までおんぶしますけどいいですか?」
「……はい、お願いします」
「分かりました」
僕は先生をおんぶすると自分と先生の荷物を手に持った。その後、アマビエ先生に教えてもらった先生の家までテレポートした。
「……ここが先生が住んでるアパートか。先生、部屋の鍵カバンのどこにあるのか教えてください」
「……私の守護霊さんが鍵ですー」
「なるほど。守護霊さん、部屋番号を教えてください」
「ゼロ、ゼロ、ゼロ」
「あー、必要な時だけ現れるタイプの部屋なのか」
「部屋の入り口、こっち」
「分かった」




