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半年ほど経った頃
新種のキノコを食べたせいでダチョウ並みのフィジカルになってから半年ほど経った頃、俺たちが描いた漫画のキャラの外伝や敵側視点の漫画が飛ぶように売れたため、俺の夢は実現してしまった。しかし、国外の知名度はそこまでない。
「ということで次の目標は世界中の人たちに俺たちの漫画を読んでもらえるようにすることだ! みんな、これからもよろしく頼むぞ!!」
『はーい』
*
この世界を作った時は彼を僕の後継者にするつもりだったけど、まあこれはこれでいいだろう。
「そろそろ夏樹がいつでも神様になれるようになるな……」
「星の王! 大変です! 一部の人間たちが死者の魂を『あるもの』に入れて兵器にしようとしています!!」
元漫画の神様のお世話係は現在、僕の秘書になっている。
「そうか、分かった。すぐ行く」
彼の世界で何が起ころうと彼と人外は確実に生き残るようにしてあるからもうこの世界に来ることはほぼないだろう。なずな先生、お幸せに。




