烏羽 色
俺がカラス(幼女体)と共にアパートに戻るとセイローンが聖水で作った槍をカラスめがけて投げようとした。カラスは瞬時に自身の黒い長髪でセイローンの体を縛って動けないようにした。
「この泥棒ガラス! お兄さんに近づくな!」
「酷いなー、私はお兄ちゃんに恩返しがしたいだけだよ」
「そんなの知ってるわよ! でも、あなたがお兄さんのそばにいるとなんかもやもやするのよ!」
「じゃあ、さっさと交尾すればいいじゃないか。まだしてないんでしょ?」
「うっ……そ、それは」
「早くしないと私がお兄さんを骨抜きにしちゃうよ」
「そ、それはダメー!!」
「落ち着け、セイローン。今からカラスについて説明するから」
「お兄ちゃん、私の名前は『烏羽 色』だよ」
「あー、そうなのか。じゃあ、シキ。セイローンから離れろ」
「はーい」
「お、お兄さん……ごめんなさい。でも、私こいつにお兄さんを取られるの嫌なの」
「そうかそうか。でも、こいつは俺のそばにいたいだけなんだよ。だから」
「私はこれからもお兄さんのお世話をしていい……でしょ?」
「まあ、そういうことだ」
「そっか。うん、分かった。そうする」
「ラブラブだねー」
「まあな」
「ふーん。あっ、お風呂入っていい?」
「いいけどお湯張ってないぞ」
「別にいいよ、シャワー浴びたいだけだから。あっ、一緒に入る?」
「ダメ! 絶対ダメ!」
「だってさ」
「分かった。じゃあ、いってきまーす」
「おう、体しっかり洗えよ」
「はーい」




