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サイン会

 アニメが終わった直後、とある本屋でサイン会をすることが決まった。


「田中さん、あんまり言いたくないんですけどタイミングがなんかこう微妙じゃないですか?」


「そうですか? 新作アニメが始まる前のこの時期じゃないと遠出ができない人たちにとっては神日程だと思いますけど」


「なるほど。えっと、何か用意しておいた方がいいものはありますか?」


「スーツは持っていますか?」


「あります」


「そうですか。では、ネクタイをすんなり結べるようにしておいてください。それとサインの練習をしておいてください」


「分かりました。他に何かありますか?」


「体調管理……はセイローンがやってくれますから問題ありませんね」


「ええ、本当毎日助かってます」


「そうですか。それはよかったです。あー、それとサイン会の日程と場所と時間はこちらの書類に記載しているので目を通しておいてください」


「分かりました」


「よろしい。では、私はこれで失礼します」


「はい、お気をつけて」


「はい」


 俺の担当編集はそう言うとスッと俺の部屋を後にした。


「おやつの時間よー」


「わーい! ホットケーキだー!」


「待ちなさい。先に手を洗ってきなさい」


「はーい!」


「……大きな子どもね。まあ、別にいいけど」

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