表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1588/1941

野菜の国

 ここは野菜の国。


「はぁ……」


「どうしたんだ? きゅうり」


「あっ、ピーマン。ねえ、どうして僕はほとんど水分なの?」


「いいじゃねえか。食べやすくて」


「僕はね、モロヘイヤ、にんじん、ブロッコリー、トマト、ナス、それに君みたいないい意味で有名な野菜になりたいんだよ」


「そうかー。でも、俺って老若男女問わず苦手なやついるから俺は来世はきゅうりになりてえよ」


「ピーマン……」


「というかさ、どこ情報なんだ? それ」


「え?」


「お前、もしかして自分は水分ばかりでほとんど栄養ないって思ってるのか?」


「う、うん」


「マジかー。よし、じゃあ先生に調べてもらおう!」


「え? 先生に?」


「ああ! そうだ! ほら、行くぞ!」


「ま、待ってよ、ピーマン」


 ここはブレイン・ウィズダムのアジトの一つ。


「先生!」


「はいはーい」


「きゅうりにどんな栄養が含まれているのか調べてくれ!」


「いいよー」


「いいってさ!」


「うーん……ごめん、やっぱりいいよ」


「バカ! お前、そんなんだから毎年ナメクジに狙われるんだぞ? ほら、早く調べてもらえ」


「う、うん」


「先生! お願いします!」


「はーい」


 数分後。


「結果が出たよー」


「そ、そうですか。それで? どうでした? 僕、栄養あります?」


「君、栄養あるよー」


「まあ、そうですよねー。ほとんど水分ですから……ん? 今なんて言いました?」


「君、栄養あるよー」


「ほ、本当ですか!?」


「うん。君の中にはカリウム、食物繊維、ビタミンK、ビタミンCなんかがあるよー」


「よかったな! きゅうり!」


「うん! でも、なんか僕人間界では栄養ないみたいに言われてるんですけど、アレはどういうことなんですか?」


「君は『最もローカロリーな野菜』なんだけど、いつのまにか『世界で一番栄養が少ない野菜』扱いされるようになっちゃったんだよー」


「ひ、酷い……」


「これがラタトスク現象か……」


「でも、よかったねー。栄養あるの分かって」


「そ、そうですね」


「だな! よし! 今日はうちに泊まれ!」


「え? なんでそうなるの?」


「いいから泊まれ! ごちそう用意するから!」


「そ、そう……。じゃあ、泊まろうかな」


「よおし! 決まりだな! 先生、ありがとな!」


「あ、ありがとうございました!!」


「どういたしましてー」


 今日も野菜の国は平和だなー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ