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年齢増減光線銃
で、できたぞ! これで私は不老不死になれる!
「それをどこかに売るつもりなんですか?」
「だ、誰だ!」
「誰だっていいでしょう。それよりその道具を早くこちらに渡してください」
「そうか、お前は年齢増減光線銃を奪いに来たんだな! よおし、お前でこの道具の性能を試してやる!! えーっと、六十歳プラスにして……これでもくらえー!!」
「はぁ……反射結界」
「な、何!? う、うわあああああああああ!!」
「おじいさん、もう夜ですよ」
「そうなのか? ところでお前は誰だ?」
「誰って、あなたの孫の顔を忘れたんですか?」
「孫? ほう、孫かー。そうかそうか。まあ、ゆっくりしていくといい」
「はい、そうします」
どうやらこれは本当に年齢を増減できるようだ。
「おじいさん、この銃ちょっと借りるね」
「おー、好きにせい」
「ありがとう」
というか、未来人の落とし物を修理できるなんてすごいな。まあ、もうそんなことできないだろうけど。




