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違法駐車

 あー、これは違法駐車だな。というか、なんで道の真ん中に駐めたんだろう。


「作戦開始」


「了解」


 簡易結界か……。そうか、これは僕をおびき寄せるための罠だったのか。


「よし、車を爆破しろ」


「了解」


 車の爆発と同時に普通の生物なら即死するレベルの毒や呪いが散布された。


「やったか?」


「いえ、まだです」


「何? アレで死なないとなるとやつは完全に化け物だぞ?」


「誰が化け物だって?」


「い、いつのまに! 総員、かかれー!!」


『了解!!』


「衝撃反射結界」


「がはっ!」


「うおっ!」


「ぐふっ!」


「な、何をしている! さっさと立て!!」


「あなたがリーダーですか?」


「く、来るな! それ以上近づいたらこの妖怪を殺すぞ!!」


雅人まさとー! 助けてー!!」


「タオルの付喪神か」


「そ、そうだ! こいつを助けたければお前の命を差し出せ!!」


「一つ質問してもいいかな?」


「な、なんだ?」


「窮鼠猫を噛むの意味知ってますか?」


「はぁ? なぜ今そんな質問を」


「ガブッ!!」


「ぎゃあー! こ、こいつ! 噛みやがった!! あっ」


「捕獲結界。はい、おしまい」


「くそー! ここから出せー!!」


雅人まさとー! 怖かったよー!」


「よしよし、頑張ったな。で? あなたはどうして僕を殺そうとしたんですか?」


「お前を殺せば私の研究をバカにした連中を黙らせることができる! なのにお前はそれを邪魔した! 私にはもう何もないというのに!!」


「そうですか。では、紹介状を書いておきますね」


「何? お前、私を通報しないのか?」


「あなたのような人がうじゃうじゃいる研究所があるんですよ。はい、書けた。ということで、あなたは今日から妖怪研究所の一員です。壊れたものや倒れている人たちのことは僕に任せて、あなたはこの妖怪ナビーの案内通りに進んでください」


「い、いいのか?」


「早くしないと通報しますよー」


「わ、分かった! え、えっと、ありがとう! じゃ!!」


「どういたしまして。さてと……あっ、所長さんですか? 今からそっちに変人が向かいます。はい、そうです。はい、よろしくお願いします」


「これで一件落着?」


「ううん、まだだよ。事後処理が終わってないから」


「私も手伝う!」


「ありがとう。じゃあ、そのへんに転がってる車の残骸を一箇所に集めてくれ」


「分かった!」


 僕はタオルの付喪神と一緒に事後処理をすることになった。というか、試しに何もせずに立ってたら無傷だったな。まあ、日々進化してるからな……。

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