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研究者たちの愚行

 とある研究所。

 あ、あんなの制御できるわけがない! こんな研究やめてやる!!


「ウケケケケケケ!!」


「や、やめろ! 来るな!!」


「ウケー!!」


「捕獲結界」


「ウケー! ウケー!」


「た、助かった!」


「答えてください。なぜ絶望のかけらを戦争の道具にしようとしていたのですか?」


「あ、あれは無限のエネルギーのかたまりなんです!」


「まあ、そうですね。それで?」


「え、えっと、その、つまり、あれを制御できればこの世のあらゆるエネルギー問題の解決やそれを使った兵器等の大量生産などが可能だと思った人がたくさんいて」


「で、いざ実行したら脱走され、殺されそうになっていたと」


「は、はい」


「呆れた。一度文明をリセットした方がいいかもしれませんね」


「そ、そんな!」


「では、今日中に絶望プロジェクトをなかったことにしてください。もしできなければ」


「ウケー!!」


「これを野に放ちます」


「今日中にですか?」


「できなければ今日で人類の歴史は終わります」


「わ、分かりました! やります! やらせてください!!」


「そうですか。では、僕も協力します」


「は、はぁ、分かりました」


 ど、どうしよう、こんな子どもの言うことなんか絶対聞いてくれないよ……。

 数分後、絶望プロジェクトはなかったことにされた。


「あ、あなたはいったい……」


「通りすがりの希望です」


 彼はそう言うと絶望のかけらと共に去っていった。

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