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グロブスターの正体
たまーに海岸に打ち上げられる謎の肉塊……それはグロブスターというUMAである。ちなみにそれは常時悪臭を放っている。
「おーい、グロブスター! 朝だぞー! 起きろー!」
「あっ、やべ。また仮死状態で寝てた。あー、やべ体が重くて海に戻れねえ」
「はぁ……しょうがないなー。えーっと、結界に閉じ込めた後、結界ごと海に浸からせて結界解除」
「ふっかーつ! いやあ、いつもありがとな! あんちゃん!!」
「どういたしまして。じゃあ、またね」
「おう! またな!!」
「マスター、あれはいったい何なんですか?」
「海のゴミを食べてくれるクジラだよ」
「え? あれクジラなんですか?」
「ああ、そうだ。まあ、ゴミを食べない日があると死ぬんだけどな」
「そうなんですか。かわいそうな生き物ですね」
「メルン、それはだいたいの生き物がそうだぞ」
「そうですね。じゃあ、帰りましょうか」
「そうだな」




