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鬼にとってはリゾート

 地獄を満喫した両面宿儺(妹の方)は現世に戻ると満足そうな表情を浮かべながら空を見上げた。


「あー! 楽しかった!!」


「そうか。まあ、鬼にとってはリゾートだからね」


「そうだねー」


「あーれー? なんか体が軽いぞー」


「あっ、お姉ちゃん起きた。お姉ちゃん、雅人まさとさんにあいさつして」


「え? あっ! 雅人まさとー! おひさー」


「うん、久しぶり」


「お姉ちゃん……」


「ん? 何? 私、今変なこと言った?」


「いや、別に」


「そう。あれ? 今日は鬼姫ききちゃんいないの?」


「よっ!」


「あー! 鬼姫ききちゃん! 久しぶりー! 元気ー?」


「元気! 元気! で? どうする? 久しぶりに戦う?」


「いいわね! やろう! やろう!」


「お姉ちゃん!」


「じょ、冗談よー。だから、そんなに怒らないで」


「怒ってないもん!」


「怒ってるじゃない」


「怒ってない!」


「怒ってる怒ってる。でもー、すごくかわいい!!」


「はぁ……はいはい」


「二人とも相変わらず仲良しね。あっ、そうだ。ねえ、雅人まさと


「ん? なんだ?」


「ちょっと潰したい計画があるんだけど」


「人間絡みか? 妖怪絡みか?」


「どっちもよ」


「そうか。まあ、とりあえず話を聞かせてくれ」


「オッケー。じゃあ、またね! 宿儺!!」


「まったねー!」


「はい! また!!」


「……ねえねえ、もう婿探ししなくていいんじゃないの?」


「え? どういうこと?」


「だってー、私たちみたいなのと結婚できそうな男なんてほぼいないじゃない」


「え? そ、それってもしかして!」


「うん、まあ、そういうことになるわね。ということで今日から花嫁修行始めるわよ!!」


「別にいいけど、お姉ちゃんもちゃんとやってね」


「はーい!」


 お姉ちゃんが後頭部に移動した理由なんか分かった気がする。

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