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竜宮童子

 竜宮童子りゅうぐうどうじ。乙姫様からのプレゼント。いつも鼻水が垂れている幼児なのでだいたいの者はその子が願いを叶える力を持っていても家から追い出してしまい貧乏になってしまう。おそらくその子にとって鼻水はカタツムリの殻のようなものなのだろう。


「あっ、竜宮童子だ。また追い出されたのかい?」


「人間はいつもそうだ。裕福になると人が変わってしまう」


「まあ、そうだね。でも、たまーにそうならないことがあるから面白いんじゃないかな?」


「たしかに。あっ、呼ばれた。それじゃあ、新しい家族のところに行ってくる」


「おう、あんまり無理するなよー」


「おー」

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