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雅人が希望になるまであと三分
なんとか絶望のかけらに見つかる前に全ての希望のかけらを回収できたが、突如絶望のかけらが三つ現れ僕たちの行く手を阻む。どうやら今回は戦うしかないようだ。
「お兄ちゃん! あいつらを一撃で倒せる方法はないの?」
「ある……けど」
「けど?」
「それをやるには三分間みんなにあいつらの相手をしてもらわないといけなくなる」
「三分? 全然余裕だよ! ねえ? 二人とも」
「ええ」
「はい」
「そうか。じゃあ、頼んだぞ。夏樹、鬼姫、童子」
「任せといて!!」
「任せなさい!!」
「お任せください!!」
三人は無効化できる髪と言霊と文字の力を駆使して絶望のかけらたちと戦い始める。
三人ともありがとう。よし、じゃあ『希望』になろうか。
『ホプー』
「希望のかけらたち。ようやくこの時が来たね。さぁ、みんなであれを倒そう。あと、次からは話し合って決めていいから今回だけは僕にコアをやらせてくれないかな?」
『ホプー』
「ありがとう。じゃあ、始めようか」
雅人が『希望』になるまであと三分。




