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タンポポの妖精さん
最近雨の日多いなー。
僕が下校していると傘の上に何かが乗った。僕が停留所で傘を地面に置くとタンポポの妖精さんが傘から飛び降りた。
「おいおい、ずぶ濡れじゃないか」
僕がタオルで彼女の体を拭いてやると彼女はその場でピョンピョン飛び跳ねた。
「よし、きれいになったな。で? 僕に何か用か?」
「晴れの日少ない。落下傘飛ばせない。なんとかして」
「そうか。分かった」
僕は雲の上まで瞬間移動すると雨雲内部の水分を抜き取り、それを南極まで運んだ後凍らせた。
「はいはい、撤収撤収」
僕がそう言うと雲たちは風と共にその場からいなくなった。
「えーっと、これでよかったかな?」
「ありがとう! 星の王! お礼に私の種あげる!!」
「え? あー、ありがとう」
「またね! 星の王!!」
「おー、またなー」




