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白い金魚
僕が雲の上で釣りをしていると白い金魚が釣れた。
「珍しいな。よし、離そう」
僕が白い金魚を離すと白い金魚は僕の膝の上で横になった。
「なんか猫みたいな金魚だなー」
夕方、そこそこ魚が釣れたのでそろそろ帰ろうかと僕がその場を離れようとすると白い金魚が目を覚ました。
「おはよう。えっと、今から帰るところなんだけど、どうする? うち、来るか?」
白い金魚は僕の頭の上に乗ると寝息を立て始めた。
「えーっと、じゃあ、一緒に帰ろうか」
夕日が落ちる前に僕たちは帰宅した。夜は冷えるし暗いし危ないから。




