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月兎のクレープ

 あっ、移動クレープ屋だ。小腹が空いたから買おう。


「いらっしゃいませー!」


「あれ? もしかして月兎つきうさぎ?」


「あっ! 雅人しゃん! お久しぶりです!!」


 月兎は月からやってきた兎である。いつも霊力で作った透明な宇宙服を着ている。


「クレープ屋、始めたのか?」


「はい! 最近始めました!!」


「そうかー。順調か?」


「まあまあですー」


「そうか。じゃあ、クレープ一つくださいな」


「はい! かしこまりましたー!!」


 その手でよく作れるなー。あっ、よく見たら道具は全部霊力で操ってるな。


「結構疲れるだろ、それ」


「はいー」


「よし、僕が君専用の道具を作ってあげるよ」


「そ、そんなことしなくて大丈夫ですよー!」


「でも、あった方がいいだろ?」


「それはまあ、そうですけど」


「よし、決まりだな。『創造』」


「うわっ! なんか一瞬でできました! えっと、今のって文字の力ですか?」


「うん、そうだよ」


「へえ、噂は本当だったんですねー」


「噂? どんな噂だ?」


「星の王は親切! です!!」


「親切というか、ただの暇つぶしだよ」


「そうなんですかー?」


「ああ、そうだよ。はい、どうぞ」


「ありがとうございます。おおっ! 雅人まさとしゃんが作った道具は全て少量の霊力で動かせます!! これは売れますよー!!」


「そうかな? えっと、それは君にしか使えないし、何があっても君のところに戻ってくるよ」


「す、すごいですねー、神具クラスですよ、これ」


「そうかな? 月兎さん、いちごのクレープはまだかな?」


「あっ! もうすぐできるので少々お待ちください!!」


 月兎が作ったいちごのクレープは愛で満ち満ちていた。


「これからも頑張ってね、月兎」


「はい! 頑張ります!!」

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