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精霊風、大量発生

 精霊風しょうろうかぜ。この風に当たると急病になったり急に倒れるなどの災厄が降りかかる。この風はお盆の十六日に吹くらしくその日は墓地に行かない地域がある。


「で? なんでその風が世界中で吹いているんだ?」


「なんでだろうねー」


「なあ、羅々(らら)。お前の百々目鬼(とどめき)の力でどうにかできないのか?」


「どうにかできないから雅人まさとを私の部屋に呼んだんだよ」


「本当にどうにもならないのか?」


「あのねー、あの風がどうしてこの時期にしかも世界中で吹いているのか私なりにもう調べてあるのよ。でもね、それらしいものは一切なかったのよ」


「そうか。じゃあ、風にいてみるしかないな」


「まあ、そうなるわよねー」


「ん? お前もしかして僕がここに来る前に風と接触したのか?」


「し、してないよ」


「おい、目を逸らすな」


「ごめん、今嘘ついた。あっ、あと正確には『しようとしたけど逃げられた』だからね」


「なんで逃げられたんだ?」


「ほら、私って目がたくさんあるでしょ?」


「あー、まあ、大量の目が近づいてきたら気持ち悪いからなー」


「そうそう。ということでどうにかして風を消滅または無害にして」


「分かった」


「ちなみにこの依頼を達成すると世界中のお偉いさんたちといつでも会えるし世界中のあらゆる施設やサービスを無料で利用できるようになるよー」


「僕はそんなの欲しくないからお前にやるよ」


「え? いいの? やったー! 雅人まさと、大好きー!!」


「はいはい。じゃあ、行ってくる」


「いってらっしゃーい!!」

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