表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1422/1941

で? あんた、誰?

 猿神さるがみは満足そうな笑みを浮かべている。


「それでどうかな? こいつ、みんなに会わせても大丈夫かな?」


「うーん、正直微妙だねー。飲み友達としてはまあいいかなーって感じだけど、みんなに会わせるのはちょっと……」


「そうかー。まあ、そうだよなー」


 どこからか影針が飛んでくる。虎姉は蜘蛛の糸でそれを弾くと針が飛んできた方向に蜘蛛を向かわせた。体内で麻痺毒を生成できる個体だから蜘蛛に噛まれるもしくは糸にほんの少し触れるだけでその場から一歩も動けなくなる。


「こんな蜘蛛一匹でオラを止められると思ったか!!」


「あっ、その蜘蛛潰さない方が……」


「ギャー!」


「あー、もうー、つぶしちゃダメだよー。そいつの体液にも麻痺毒入ってるんだから。で? あんた、誰?」


「ぜ、絶対言わねえ!!」


「早く言った方がいいよー。五分以内にこの解毒薬飲まないと肺とか心臓も動かなくなるから」


「なにー! それを早く言えー! オラはそこの猿神を退治しに来た退治屋だ! おめえたち危害を加えるつもりはねえ!」


「なるほどねー。はい、解毒薬飲んでー」


「ふぅ、助かったー。ありがとう。おい! 猿神! 起きろ!! オラの娘をどこにやった!!」


「うーん、もう食べられないよー」


「こらー! さっさと起きろー!!」


 うん、こいつはみんなに会わせない方がいいな。絶対誘拐しようとするから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ