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ピピポン星編 中

 僕はピピポン星人たちの体を文字の力で元に戻した後、彼らの体を一度バラバラにし、その後別の体にくっつけてしまうという悪魔の装置を見つけた。それはバグル星人が作った試作品だった。これで試作品なのか……。嫌がらせするの大好きなんだなー。僕はその装置のコピーした後、破壊した。


「さてと、じゃあ、僕はこれで」


「ま、待ってください!」


「なんだ? バグル星を滅ぼしてほしいのか?」


「そんなひどいことはしません! ただ」


「ただ?」


「あのバカ王子が……いえ、バグル星人が二度と嫌がらせをしないようにしてほしいんです!!」


「大丈夫かなー」


「え?」


「もしそれでバグル星人が嫌がらせをやめても第二、第三のバグル星人が現れるんじゃないか?」


「うーん、まあ、そうなる可能性はありますね」


「だろ? だから、嫌がらせをやめさせるんじゃなくて嫌がらせをしたらどうなるのか教えないといけないんだよ」


「なるほど。分かりました! じゃあ、ちょっとお父さんとお母さんにこのことを伝えてきます!!」


「え? あー、うん、分かった」


 ピピポン星人のピンはダッシュでお城の方に走っていき、数分後に戻ってきた。


「結果を報告します!!」


「おう」


「これより我々はバグル星に向かい、我々を怒らせたらどうなるのかが分かる動画を星全体に流そうと思います!」


「そんな動画いつ作ったんだ?」


「先ほどできあがりました!!」


「そうか。で? それでなんとかなりそうか?」


「分かりません! なのでもう少し有効な方法があれば教えてください!!」


「……えーっと、なんか僕に丸投げしてない?」


「そんなことはありません! ただいまバグル星人の被害を受けた星々の代表者たちが話し合いをしていますから!!」


「そうか。じゃあ、幻覚作戦でも試してみるか?」


「幻覚作戦?」


「ああ。でも、この作戦がうまくいくとは限らないぞ」


「我々の力を結集すれば可能です! それで? 幻覚作戦というのはいったいどのような作戦なのですか?」


「それはだなー」

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