1405/1941
キメラ、襲来
夜……僕の部屋……。
ん? フーリン(フリカムイの雛鳥)が僕の机の上にある隕石型の卵を温めてる……。あー、そういえば、こいつメスだったな。
「どうだ? フーリン。生まれそうか?」
「ピヨ……」
「そうか、まだか。まあ、そのうち生まれるよ」
「ピヨ!」
「え? 卵が孵るまでこうしていたい? そうか、分かった。その卵はしばらくお前に預ける」
「ピヨ!!」
任せて! か……。成長したな……フーリン。
「じゃあ、僕もう寝るからおやすみフーリン」
「ピヨ!!」
次の日の朝、隕石は忽然と姿を消した。それと同時に星を食べる合成獣がやってきた。なるほど、そういうことか。隕石出現時の違和感とキメラ襲来、この二つは無関係なようで無関係ではない。そのことに気づいた僕はようやく今回の一件の真相にたどり着いた。まあ、今はそんなことどうでもいい。今、僕がすべきことはキメラを倒すことだ。よし、じゃあ、行くか。




