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狐魔 速人

 りん(狐っ娘)の両親から手紙が届いた。手紙の内容はりんを欲しがっている家の長男をどうにかしてほしいとのことだった。


「あー、はーくんですね」


「はーくん?」


「本名は『狐魔こま 速人はやと』。一応、私の幼馴染です。昔、何度か遊んだ記憶があります」


「なるほど。ということは、その数回でお前に惚れたんだろうな」


「うーん、たった数回会っただけで他人を好きになることなんてあ……りましたね」


「あー、そうか。お前は経験者だったな。でも、いいのか? このまま僕が婚約者で」


「いいんですよ、私は旦那様と出会った時からこの人しかいないと思っているのですから」


「そうか。で? 僕は何をすればいいんだ? 長男を説得すればいいのか?」


「はーくんは頑固なのでおそらく旦那様を倒すまで婚約者候補を辞退しないと思います」


「そうか。じゃあ、手紙の返事を書くよ」


「なんと書くのですか?」


「承知しました。いつでもお相手いたします……だよ」


「旦那様って時々意地悪になりますよね」


「早めに自分の愚行に気づかないとこれから大変なことになるからね。向こうがやる気なら僕は全力でねじ伏せるよ」


「だ、旦那様は、はーくんを殺すつもりなのですか?」


「殺しはしないけど、殺された方がマシなことはするかもしれないね」


「だ、旦那様はたまに怖いです」


「ごめんごめん。今のは冗談だよ」


「そ、そうですよね。旦那様はそんなことしませんよね」


「うん」


 まあ、そいつがりんのことをちゃんと見ていないクズだったら容赦しないけどね。

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