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いくよ、スカーレットバタフライ!!

 鎧の中には幼女がいた。


「はじめまして、私の名前はアン」


「お、おう。えっと、僕は」


「自己紹介は不要。それより早くこっちに来て」


「え? あ、ああ、うん、分かった」


 彼女は吸血鬼語で誰かとしゃべっている。誰と話しているのかは分からないが吸血鬼と話しているのは分かる。


「あなたは私が守る。あなたはここでくつろいでて」


「お、おう、分かった」


 うーん、なんだかよく分からないが、とりあえず鎧の外に出ないようにしよう。


「バトル……スタート!!」


 ついにバトルロイヤルが始まった。


「いけー!」


「やれー!」


「そこだー!」


 観客席にいる吸血鬼たちはすでに興奮しきっている。


「いくよ、スカーレットバタフライ!!」


 あっ、今のこの鎧の……いや、この機体の名前か。

 スカーレットバタフライが戦斧を投げるとそれは闘技場にいるバトルロイヤル参加者たちに向かって飛んでいった。それは種族、性別、年齢問わず体を切り裂いていく。うわあ……一方的だ。


「ブラッドナックル!!」


「おっ、アリシアが戦斧を吹っ飛ばしたぞ」


「……ちっ」


「どうした? もしやもう攻撃手段がないのか?」


「邪魔をするな、アリシア・ブラッドドレイン」


「嫌だと言ったら?」


「この場で処刑する」


「処刑だと? 我を殺せるのは我だけだ!!」


「それはお前がそう思い込んでいるだけ」


「さて、それはどうかな!!」


「殺す!!」


 二人の戦いの余波で参加者たちはほぼ場外になっている。この二人、強すぎるな。


「うーん、通常攻撃はあまり効いてないな。はぁ……仕方ない。アレを使おう」


「アレ? アレってなんだ?」


「対上級吸血鬼用特殊金属『聖銀』でできた武器だよ」


「本気で殺すつもりなんだな……」


「まあね。来て! セイクリッドハンター!!」


「ほう、いよいよアレのおでましか」

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