表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1339/1941

 最近、行方不明者が増えている。今のところ法則性はない。場所、日時、性別、種族問わずある日突然いなくなる。神隠しなら戻ってくる可能性があるが、今のところ行方不明になった者が帰ってきたという情報はない。


「やっぱこういうのは囮が必要だよなー」


「ねえ、お兄ちゃん。まさかお兄ちゃんが囮になるつもりじゃないよね?」


「まあな。何かあった時、自力でなんとかできないといけないから」


「お兄ちゃん、私も一応それに該当するよ?」


夏樹なつき、犯人の正体や能力がほぼ分からないから今回は家でおとなしくしててくれ」


「それって、私にもしものことがあったら困るから?」


「そうだ」


「そっか。じゃあ、キョンシー姉妹に護衛させるね」


「あいつらは今、新必殺技を編み出してる真っ最中だからな無理だな」


「じゃあ、鬼姫ききちゃんは?」


とら姉とパトロールしてる」


童子わらこちゃんは?」


「隣町のスーパーに行ってる」


「うーん、じゃあ、レイナちゃんは?」


「ミラクルクラゲと一緒に宇宙のノイズを除去してる」


「じゃあ、アリシアちゃんは?」


「呼んだか?」


「おっ、いたのか。なあ、アリシア。ちょっと僕の護衛をしてくれないか?」


「護衛か。いいだろう、このアリシア・ブラッドドレインに任せておけ!!」


「大丈夫かなー」


「一応、吸血鬼だから多分大丈夫だよ」


「そうかなー?」


「なんだ? われでは頼りないのか?」


「…‥少し」


「そうか。なら、こうしよう。われが犯人をどうにかして捕まえてくるからお前はそやつに相応しい罰を与えてやれ」


「分かった」


「よし! では、ゆくぞ! 雅人まさと!!」


「お、おう」


 僕たちが家を出てから三歩歩くとどこからともなく門が現れた。僕たちが家に戻ろうとするとそれは僕たちを異界に招き入れた。


「お、お兄ちゃーん!!」


 はははは、来るの早すぎだろ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ