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別に美しいにこだわる必要ないだろ?

 金星の女王は美しさについて語っている。そろそろ五時間経過しそうだが、話が終わる気配はまったくない。


「……なあ」


「何よ」


「いつになったらこの講義終わるんだ?」


「あんたが私のことを美しいと思うまでよ」


「きれいじゃダメなのか?」


「え?」


「いや、ほら、別に美しいにこだわる必要ないだろ? きれいだねーとか可愛いねーとかでもある程度容姿が整ってないと出てこない言葉だから」


「うーん、それはまあ、そうね。ところであんたは私のことどう見えてるの?」


「普通にかわいい女の子に見えてるけど、それがどうかしたのか?」


「かわいい女の子かー。うん、いい響き。よし、じゃあ、今日の講義はここまで! あー、それから明日は女体化した状態で出席すること……以上!!」


「先生」


「なに?」


「なんで女体化しないといけないんですか?」


「あんたが私を見ても平然としてるからよ」


「それはつまり、僕の体にあんなところやこんなところを見たいけど、異性の体だと少なからず意識しちゃうから女体化してほしいってことですか?」


「か、必ずしもそうだとは限らないわよ」


 いや、絶対そうだろ。


「それでは遅刻しないように今日は早めに寝ましょう」


「先生」


「なに?」


「どうして僕の部屋で講義を開いてるんですかー?」


「それはあんたのことが知りたいから……って、あー! 今のなし! 聞かなかったことにして!!」


「はーい」


「それじゃあ、また明日ね! さらばだー!!」


 こいつ、今日からうちに住むこと忘れてないか?

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