水星突撃!!
水星の女王(幼女)の攻撃は主に回転斬りと突きだった。うーん、突きは刀じゃなくてレイピアの方がいいと思うなー。僕はそんなことを考えながら彼女の刀を普通の霊剣で切った。
「なっ! わ、私の刀が最弱の剣に切られた……」
「そうみたいだな。で? どうする? まだやるか?」
「やるに決まっているだろう! 星力解放!! はぁああああああああああああああああああああああああああ!!」
「おいおい、最弱の僕にそんなの使うのか?」
「ああ、使うさ! お前を一撃で仕留めるためにな!!」
「そうか。で? それはいったいどんな技なんだ?」
「それはな……こんな技だ! くらえ! 『水星突撃』!!」
あー、この技避けたらこの星終わるな。仕方ない、アレを使おう。
「……『衝撃吸収』」
僕は彼女の拳を握ると技の衝撃を文字の力で吸収した。
「な、なにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「女王様、こんな小さな手で誰かを傷つけるのはもうやめてください」
「さ、最弱ごときが私の手に気安く触るな!!」
「失礼しました。では、先ほどの技の衝撃をお返ししますね」
「へ?」
「……『衝撃放出』」
「……カハッ!」
自分の技をくらっても倒れないか……。強いな、この娘。




