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巨大ナマコ

 今日の晩ごはん何にしようかなー。


「おい! 見ろよ! こんなところにナマコがいるぜ!」


「ホントだ! でも、なんか普通のナマコよりでかくないか?」


「気にするな! これでもくらえー! ジャンピングキック!!」


「うわっ! なんか白くてネバネバした液体出しやがった!」


「うわー、きたねえ」


「早く洗ってこいよ」


「お、おう」


 公園で巨大ナマコをいじめている子どもたちがいる。弱いものいじめをするやつは小物だとなぜ分からないのだろう。しかも、彼らはこれからナマコの反撃が始まることをまだ知らない。


「そろそろトドメを刺しちまおうぜ!」


「そうだな」


「俺の必殺魔球をくらえー!!」


 少年がそのへんの石を巨大ナマコに投げつけると巨大ナマコは体から霧状の毒を噴射した。


「な、なんだこれ!」


「近づくな! 今すぐこいつから離れろー!」


「あっ! ちょ、ちょっと待ってよー!」


 これで少しはおとなしくなるといいな。


「おい、大丈夫か?」


「ええ、まあ」


「そうか。ところでどうしてこんなところにいるんだ?」


「久しぶりに地上に出て散歩をしていたんです」


「そうか。海まで一人で行けそうか?」


「はい、大丈夫です」


「そうか。気をつけてな」


「はいー」


 そう言うと巨大ナマコは海に向かって進み始めた。よし、決めた。今日は魚料理にしよう。

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