表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1294/1941

妖怪ささくれ虫

 あー、こいつかー。妖怪ささくれ虫。少し剥けている皮が好きなイモムシ型の妖怪。それを食べられた人間は食べられたことに大抵気づかないが、実はその妖怪が口から出す粘液には皮が剥けやすくなる物質が含まれている。そのため、大抵の人間はいつのまにか自分がささくれ虫の生き餌になっているのである。


「ねえ、星の王。早くアレやっつけてよ」


「いや、でも、大量発生してるわけじゃないから」


「早くして。まだ今月のノルマ達成できてないんだから」


「ノルマなんてあるのか。えっと、僕のささくれでよければいくらでも治していいぞ」


「うちは決まりが厳しいからそういうのは無理」


「そうか。じゃあ、ささくれ虫を利用するのはどうだ?」


「利用する?」


「ああ、そうだ。ほら、ささくれ虫が向かっている場所には必ずささくれがある人がいるだろ?」


「なるほど。ありがとう、星の王」


「え? もう解決したのか?」


「うん。じゃあね、星の王」


「おう、またなー」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ