激突!? 世界最強の姉と世界最強の妹
テレポートでおばけウミシダの元までやってきたおばけウミシダの姉は妹をいじめている妖怪ハンターたちを一掃した。
「大丈夫か! マイエンジェル!!」
「う、うん、なんとか」
「そうか。だが、これではっきりしたな。この星に人類は必要ない!! 皆殺しにしてやる!!」
おいおい、即決かよ。
「それは困るなー」
「誰だ!」
「あっ! 星の王だ!!」
「そうなのか? マイエンジェル」
「うん、そうだよ。ねー?」
「まあ、一応」
「そうか。だが、先に手を出したのは人類の方だ。故に私は今から人類を滅ぼす!!」
「気持ちは分かるが少し落ち着いてくれ。そんなことして妹さんが喜ぶと思うか?」
「黙れ! 私の邪魔をするな!! 死ねー!!」
姉の攻撃が僕に当たる前に何かが彼女の腕を切り落とす。静かにそして相手に気づかれることなくそれを切り裂いた黒髪は間違いなく僕の妹のものだった。
「なっ!!」
「なあ、お前今、私のお兄ちゃんに何しようとした?」
「な、なんだ! お前は!!」
「先に私の質問に答えろ」
「私に命令していいのはマイエンジェルだけだ!!」
「いいから答えろ。デカブツ」
「断る! そして死ねー!!」
「……『蜂の巣』」
「な、なんだ! これは!? なぜ私の腕が穴だらけになっているんだ!?」
「私の命令に背くと全身そうなるぞ。さぁ、答えろ」
「こ、断るー!!」
「……単細胞め」
夏樹(僕の実の妹)は彼女がギブアップするまで彼女を痛めつけた。
「はぁ……はぁ……はぁ……ま、まだだ。まだ、戦え、る!」
「お姉ちゃん! もうやめて!! あなたも! これ以上お姉ちゃんを傷つけないで!!」
「先に手を出したのはそいつだ。諦めろ」
「そ、そんな!!」
「だ、大丈夫だ。マイエンジェル。私は世界最強の姉だぞ? だから、私はお前がいる限り何度だって立ち上がれる」
「……お姉ちゃん」
「行くぞ! 化け物!! フルパワー……タックル!!」
「それがお前の最後の技か。だが、残念ながらそんなものでは私を殺せない。終わりにしよう……『絶命斬』」
二人の技がお互いに当たる直前、僕は文字の力で二人の技を無力化した。




