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観光 おばけウミシダ登場

 南極。


「んー? お、おい! なんだ! あれは!!」


「う、ウミシダだ! しかもとてつもなくでかい!!」


「こ、こっちに来るぞー!!」


「ポワー、ポワー、ポワー」


「と、飛んでる」


「いったいどこに向かっているんだろう」


「それより船は無事か? というか、このことを早く本土に連絡しないと!!」


「そうだな、それがいい」


 僕の幼馴染の目がそれを目撃してしまったため、自動的にその情報が僕の元へ送られてきた。


「うーん、突然変異体かな? まあ、いいや。とりあえず会いに行こう」


 僕がやつと遭遇したのはやつが東南アジアを通過した後のことだった。


「はじめまして。僕は」


「星の王、でしょ?」


 それ、南極にまで知れ渡ってるのか。


「え? あー、うん、まあ」


「そっか。あっ、私はおばけウミシダ。ナンキョクイチゴウミシダの突然変異体だよ」


「そうか。で? 君はこれから何をしに行くんだ?」


「観光だよ」


「観光?」


「うん、そうだよ。いろんなもの見たりおいしいもの食べたり温泉入ったり枕投げしたり恋バナしたりするんだー」


「そ、そうか」


 修学旅行かな?


「ところでホテルとか旅館の予約はしてるのか?」


「海で寝るから予約してないよ」


「そうか。えっと、一人で平気か?」


「大丈夫。温暖化の影響で再生能力が日々向上してるから」


「そうか。それは良かった。じゃあ、気をつけてな」


「うん、じゃあねー」


 帰宅後、僕はこのことを座敷童子の童子わらこに伝えた。彼女はいろんなところにこのことを伝えると同時に彼女を攻撃しないよう釘を刺しまくった。

 しかし、事件は起こってしまった。命知らずの妖怪ハンターたちが彼女を攻撃してしまったからだ。


「うえーん! 痛いよー! お姉ちゃーん! 助けてー!!」


 その声は南極にいる彼女の姉の元まで届いた。しかもこの姉、妹のことになると性格や態度が一変するシスコンだったのである。

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