表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1247/1941

わ、私はあなたなんかに負けません!

 クロウ(黒いモノリス。今は黒いカラスに変身している)は僕の背後に隠れながら夏樹なつき(僕の実の妹)と話している。


「わ、私はあなたなんかに負けません!」


「へえ、そうなんだ。じゃあ、最初から本気出すね」


「ぼ、暴力反対!!」


「はいはい。じゃあ、ババ抜きでもしよっか」


「る、ルールを教えてください。やったことないので」


「そっか。じゃあ、教えてあげる。最後までババつまりジョーカーを持ってると死んじゃうゲームだよ」


「そ、そうなのですか!?」


「クロウ、今のは忘れていいぞ。本当はジョーカーを最後まで持ってると負けるゲームだ」


「そ、そうですか。あー、びっくりしたー。てっきり命のやり取りをするのかと思いました」


「私はそれでもいいよ」


「無理です。普通のババ抜きにしましょう」


「はいはい。じゃあ、やり方教えるからこっち来て」


「い、嫌です! あなたに教わるくらいなら死んだ方がマシです!」


「そう。じゃあ、お兄ちゃんに教えてもらって」


「え? あっ、はい、分かりました」


「じゃあ、明日の夜、リビングでやるからそれまでにやり方覚えといてね。じゃあ、おやすみー」


「お、おやすみなさい」


 よ、良かった。二人とも無傷だ。あー、もう心臓に悪いよー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ