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あなたの妹の視線が怖かったです

 クロウ(黒いモノリス)の歓迎パーティは大いに盛り上がった。ただ彼女は人見知りなのでパーティが終わるまでずっと僕の背後に隠れていた。


「クロウ、ここにいるのはだいたい変だけど君に危害を加えようとするやつはいないよ」


「それはなんとなく分かります。けど」


「けど?」


「あなたの妹の視線が怖かったです」


「うん、まあ、あいつはいつもそうだよ。自分以外の女の子が僕のそばにいる時は必ず年齢・種族問わず殺意を向けるから」


「どうしてそんなことをするんですか?」


「僕のことを愛しているからだよ」


「彼女は実の兄であるあなたを愛しているのですか?」


「うん、まあ」


「そうですか。ということは妹さんを倒さない限りあなたと結婚できないのですね」


「いやいや、なんでそうなる?」


「違うのですか?」


「違う。あと結婚は僕が高校を卒業するまで待ってくれ」


「なるほど。あなたは学生なんですね。分かりました。それまで待ちます」


 ふぅ……。


「ですが! それ以上は待てません! 天地がひっくり返っても私と結婚してもらいます!」


「いや、あの、そんなこと大声で言ったら夏樹なつきが」


「……ねえ、お兄ちゃん。こいつ、今すぐ料理してもいい?」


 あーあ、来ちゃった。

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