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愛沢 西樹

 バラバラ病。『愛沢あいざわ 西樹にしき』は長年この病気を治すために色々やってきた。しかし、一向に治る気配がない。


「ねえ、まさっち。私の病気、どうすれば治ると思う?」


 今回は場所、時間問わず体の一部が勝手にどこかに行く病気を治さないといけないのかー。うーん、今回はちょっと頭使わないとダメかもしれないな。


「うーん、そうだなー。せめて体の一部がどこに向かうのか分かればいいんだけど」


「え? あー、そういえば、それはまだ試してなかった気がする。いや、試そうとしたけど人間じゃ体の一部を捕まえられないから試してなかったんだっけ? まあ、どっちでもいいや。まさっち、私の体の一部がどこかに行きそうになったら教えるからその時はちゃんと追跡してね」


「分かった。ん? 待て。今までどうやって捕まえてたんだ?」


「それがさー、どこの部位だろうと一時間以内に帰ってくるんだよ。不思議だよねー」


「そうか。じゃあ、その時が来たら教えてくれ」


「うん、分かっ……あっ、右耳どっか行きそう! まさっち! 準備して!!」


「分かった」


「あっ! 分離した! 追って! まさっち!!」


「了解!!」


 彼女の右耳は現在地の広場から植物園がある方角に向かい始めた。植物園か。うーん、なんか嫌な予感がするな。

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