表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1224/1941

寝肥

 世の中には怪病が存在する。体から虫が出てくる病気や毎日自分以外の存在になってしまう病気、それから恋も一応怪病に含まれる。まあ、今回は恋絡みの話ではないのだが。


「ちょっと待て。久しぶりに部室に来てみたら美人四天王の一角がいるのだが……これはいったいどういうことだ?」


「それは彼女から聞いて。というか、彼女は雅人まさとを指名してるんだよ」


「指名? 僕を? なんで?」


「それはねー」


「私、寝るとすごく太っちゃうんです! どうにかしてください! このままじゃ一生お嫁に行けません!!」


「寝るとすごく太る? あー、それは『寝肥ねぶとり』だね」


「寝肥?」


「うん。ところで君は一日何食?」


「……五食です」


「本当は?」


「……十食です」


「そうか。まあ、被害が出てないってことはご両親がなんとかしてるんだろうね」


「なるほど。あっ、そういえば、私の料理だけ腹持ちするようなものばかりです」


「そうか。でも、君は食べすぎるとこの町をいや星を飲み込むくらい大きくなってしまうから気をつけた方がいいよ」


「そうですか。具体的には何をすればいいですか?」


「そうだなー。散歩を日課にすればいいんじゃないかなー」


「そんなことしたらおなかが空いてしまいます」


「そうかな? 散歩をすると普段歩いている道ですら全然違うものに見えてくるから食欲なんてどこかに行っちゃうと思うよ」


「そう、ですか。分かりました! やってみます!!」


「そうか。まあ、程々にね」


「はい!!」


 うーんと、こんな感じで良かったかな? まあ、何かあったらまた呼ばれるだろうから一応いつ呼ばれてもいいようにしておこう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ