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なんか冷たい
うーん、どうして町が凍ってるんだろう。
「今日は休校かなー」
死者は今のところ出ていないが、ずっとこの状態が続くとこの町は誰も住めなくなってしまう。
「うーん、どうも熱を冷気にしてるっぽいな」
「そんなことできるの?」
夏樹(僕の実の妹)は小首を傾げている。
「できるよ。まあ、人間が犯人だとしたらとっくに捕まってると思うから今回は多分妖怪の仕業だな」
「そっかー。あっ、もしかして、あの雪女のせいなのかな?」
「あいつの冷気は優しいから違うと思う。というか、この冷気なんか冷たいんだよ。きっと嫌なことがあったんだろう」
「そっか。じゃあ、早くそいつを見つけてこの町を元に戻してもらおう」
「そうだな。じゃあ、行くか」
「うん!」




