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久しぶりに熟睡できたよ
朝、私が高校の制服を着ていると座敷童子の童子ちゃんがやってきた。
「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」
「おはよう。うん、久しぶりに熟睡できたよ」
「そうですか。忘れ物はありませんか?」
「うん、大丈夫だよ」
「そうですか。では、この家の暗黙のルールをお伝えします」
「暗黙のルール? 熱湯をガラスのコップに入れちゃダメ的なやつかな?」
「違います。あなたを助けた雅人さんの実の妹、夏樹さんの前で彼とあまりイチャイチャしないでください」
「どうして?」
「彼女は重度のブラコンで自分以外の女性を敵視しているからです」
「へえ、そうなんだ。でも、それってブラコンじゃなくて自分の恋人を他の人にとられたくないだけなんじゃないの?」
「まあ、そんな感じです」
「そっか。じゃあ、私もう行くから」
「朝ごはんは食べないんですか?」
「昨日たくさん食べたから今はあんまりおなか空いてないんだよ。じゃあ、いってきまーす」
「いってらっしゃい」
何事もなければいいのですが……。




