1196/1940
試着
明日から高校生かー。えーっと、今日は早めに寝た方がいいのかな? いや、その前に制服試着しよう。サイズ合ってなかったら大変だから。
「うん、まあ、ある程度余裕あるから大丈夫かなー。あれ? 私ってこんなに痩せてたっけ? うーん、まあ、いいや」
「それはあなたが若返ったせいです」
「うわっ! びっくりした。えっと、あなたはたしか座敷童子の」
「童子です」
「そうそう、童子ちゃん。それで? 私に何か用かな?」
「あなたに一言言いに来ました。あなたの体は若返っていますが心は若返っていないので気をつけてください」
「え?」
「以上です。では、私はこれで」
彼女はそう言うとその場からいなくなった。うーん、よく分からないけど、とりあえず頭の片隅に置いておこうかな。




