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助けた理由

 山本家……リビング……。


「ねえ、ちょっと質問したいことがあるんだけどいいかな?」


「何ですか?」


「その……わ、私、君が通ってる高校に入学したいんだけどいいかな?」


「別にいいですけど、その学校妖怪も通ってますよ」


「別にいいよ。君と毎日一緒に登校できるから」


「はぁ、そうですか。では、明日僕があなたに渡した封筒を学校に提出しに行きましょう」


「あ、明日? 私、その学校の制服とか学生鞄持ってないからまだ入学できないよ。というか編入試験の対策もしないといけないよね? あー、忙しくなるなー」


「必要な物はもう揃えてあります。あと、さっき僕があなたに渡した封筒を学校に提出すれば編入試験を受けずに入学できます」


「え? そうなの?」


「はい、そうです」


「そ、そうなんだー。ところでどうしてそこまで私のこと優遇してくれるの?」


「それは……」


「それは?」


「秘密です」


「えー、なんでー。教えてよー」


「その時が来たら教えます」


「そっかー。じゃあ、それまで気長に待つね」


「そうしてもらえると助かります」


「よおし、明日から頑張るぞー!!」


 僕がお姉さんを……『さかい 未知みち』を助けた理由は彼女が橋姫をフッた男の隠し子の子孫だからだ。もちろん橋姫はそのことを知っている。そして彼女は無意識のうちに彼の子孫にある呪いをかけてしまったことを心から反省している。

 それは『その男の子孫が女児だった場合、まともな男に認識されにくくなる』というものだ。僕はある意味まともではないため彼女を認識できているが、彼女が好きな人と結婚できる確率は極めて低い。

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