表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1187/1940

あたし、退治屋になろうかなー

 大磯撫でと磯撫での群れを倒した鬼姫きき。彼女は今、かなり上機嫌である。


「あたし、退治屋になろうかなー」


「……鬼が妖怪を狩るのか」


「ええ、そうよ。ダメ?」


「いや、別にダメじゃないけど」


「じゃあ、なんでちょっと不満そうなの?」


「不満というか心配なんだよ。同族を倒すことになるから」


「あー、それかー。うーん、まあ、大丈夫だと思うわよ。あたしの鬼火の火力が落ちないのは人間や妖怪の命をたまに鬼火に与えてるからだし、妖怪を倒してもなんともないし、それに」


「それに?」


「あんたを失うことの方がよっぽど恐ろしいわ」


「……鬼姫きき、お前……」


「なーんてね! ほら、早く帰らないとあたしより怖いあんたの妹が目を覚ますわよー」


「そうだな。そうしよう」


 あっ、そうだ。


「なあ、影女」


「……な、何?」


「君はいつも僕の家の外にいるのか?」


「……え? うん、まあ」


「そうか。まあ、君が望むのなら今日から家の中に」


「……望む!」


「そんなに早く決断していいのか?」


「……いい! だって長年の夢だったもの!!」


「そうか。じゃあ、今日からよろしくな、影女」


「……うん!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ