ウニ娘
僕がパトロールをしているとウニ娘が近所の子どもたちにいじめられていた。頭部に攻撃するとトゲが刺さって痛いため子どもたちは彼女のボディに攻撃している。
「あいつら……! 殺す……!!」
「やめろ、鬼姫」
「でも!!」
「大丈夫。そろそろ覚醒するから」
「覚醒?」
「な、なんだ!?」
「全身にトゲが生えてるぞ!!」
「に、逃げろー!!」
「逃がさない! くらえ! 『トゲミサイル』!!」
『うわああああああああああああああああああああああ!!』
ウニ娘は一定以上のダメージを受けると全身にトゲが生える。そのトゲは全てウニ娘がその時一番欲しい武器や兵器になるため、知らずに攻撃すると最悪トラウマを植えつけられる。
「な? 大丈夫だっただろ?」
「まあ、そうね。なんかスカッとしたわ」
まあ、一度使うとしばらく使えないんだけどな。
「そうか。なら、良かった」
「あ、あの……」
「ん? なんだい?」
「私、逮捕されるんでしょうか」
「今のは正当防衛だから捕まらないよ」
「そうですか。あー、良かったー」
「えっと、ああいうのって初めてだったりする?」
「はい。ちょっとびっくりしましたけど、覚醒できたのでなんとかなりました」
「そうか。でも、また同じことされるかもしれないからその時はこのボタンを押すといいよ」
「何ですか? これ」
「星の王を呼べるボタンだよ」
「星の王?」
「あー、今のだと分かりにくいか。えっと、まあ、君がその時一番必要としている人を呼べるボタンだと思ってくれればいいから」
「はぁ、分かりました。では、私はこれで」
「気をつけて帰るんだよー」
「はーい」




