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光の一族

 星の王になった日の夜。僕は夢を見た。

 この星からかなり離れたところに今にも消えそうな星の光がある。僕は必死に手を伸ばすが、そこには届かない。


「……届け……届け……!!」


 僕が必死に手を伸ばしているとレイナ(白髪ロングの幼女だが宇宙人である)が僕の手を取り、その光まで僕を運んでくれた。どうして夢の中にレイナが現れたのか。どうして僕の手助けをしてくれたのか。分からないことは複数あったが、僕はその光に触れた。その直後、僕は目を覚ました。


「あの光はいったい……」


「光の一族」


「え?」


 僕の部屋のベッドのそばにレイナがいる。彼女は僕の手を握ったまま僕の顔を見つめている。


「光の一族ってなんだ?」


「光を生み出した種族。だけど、その光はもう」


「消えた、のか?」


「正しくは消えかけていた、かな」


「消えかけていた?」


「うん。ほら、さっき夢の中に光が出てきたでしょ? あれが光の一族の最後の一人。そしてお兄さんはその命が尽きる前にそれに触ることができた。だから、このは助かったんだよ」


 レイナが僕の手をゆっくり離すとそこには小さくて丸い白い光があった。


「こ、これは……」


「光の一族の第一形態『蛍火』だよ」


「そ、そうなのか?」


「うん。だけど、その状態だと一週間くらいで死んじゃうから早めにうつわに入れないといけないんだよ」


うつわ? 器ってなんだ? 生命維持装置のことか?」


「光の一族は生命力を食べて成長する。だから」


「えっと、僕の体をうつわにすればいい、のかな?」


「うん、そうだよ。さすがだね、お兄さん。よしよし」


 彼女はそう言いながら僕の頭を優しく撫でた。う、うーん、なんだかいけないことをしているような気分になるな。でも、まあ、不快ではないな。


「ということで、お兄さんは今日からこののパパだよ」


「パパねー。じゃあ、ママはレイナだな」


「そうだね。でも、私にとってはお兄さんも私の子どもみたいなものだよ」


「え? そうなのか?」


「うん、そうだよ。あっ、蛍火がお兄さんの体の中に入っていくよ」


「あー、ホントだ。うーん、特になんともないな。えっと、これでしばらく生きられるのかな?」


「うん、大丈夫。あっ、そうだ。このの名前、どうする?」


「うーん、そうだなー。ステラでいいんじゃないか?」


「うん、いいね。ステラちゃん、今日からよろしくね」


 僕のひたいに移動したステラはピカッと光って返事をした。


「あっ、返事してくれた。かわいい」


「お前もかなりかわいいぞ」


「そうかなー? でも、ありがとう。お兄さん、大好き。あっ、ステラちゃんのことも大好きだよー」


「直接そう言われるとなんか照れるなー」


「ねえ、お兄さん。私のこと抱きしめて」


「え? あー、うん、いいぞ」


「やったー。むぎゅー」


 なんだ? このかわいい生き物は。あー、なんだかすごく癒されるなー。


「お兄ちゃーん!」


雅人まさとー!!」


「私のいとしの王子様ー!!」


 夏樹なつき(僕の実の妹)とアースちゃんと人魚姫が突然僕の部屋にやってくる。あー、これは勘違いされてもおかしくないなー。


「あっ、いや、これはその……」


「あー! レイナちゃんだけズルーい!! 私もお兄ちゃんとハグするー!!」


「いいな、いいなー! 私も雅人まさととハグするー!」


「えっと、その、わ、私もハグしたいです。なんて」


「あー、うん、分かった。えっと、レイナさーん、ちょっと離れてもらっていいですかー?」


「やだ。もっとお兄さんとハグしたい」


「そうですかー。まあ、そういうことだからもう少し待っててくれ」


「はーい!」


「分かったー!」


「承知しました」


 みんな朝から元気だなー。というか、人魚姫は国に帰らなくてもいいのかな?

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