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毎日不幸?

 那智山。


「ありがとう、童子わらこ。ここからは一人で行くよ」


「分かりました。お気をつけて」


「ああ」


 えーっと、たしか滝がある方に進むんだっけ? それにしても水気が多いな。滝が近くにあるからかな? 僕が滝に近づくと誰かが僕に話しかけた。


「あ、あの……」


「あっ、もしかして君がこの近くに住んでる水の妖精なのかな?」


「はい、そうです。ちなみに名前は『さち』です」


「そうか。いい名前だな」


「そうでしょうか。私は毎日不幸なのでこの名前が嫌いです」


「毎日不幸?」


「はい。毎日物を落としてしまいますし、一日に十回は転びますし、滝の掃除をしても全然きれいになりませんから」


「ふーん。それは昔からそうなの?」


「いえ、アレが来てからです」


「アレ?」


「はい。アレがこの滝の水を毎日ガブガブ飲んでいるせいで私の体はこんなに縮んでしまいました」


「そうか。じゃあ、僕がそいつを追い出してあげるよ」


「できるのですか?」


「さて、どうだろうね。まあ、きっとなんとかなるよ。さちさん、ソレがいるところまで案内してもらってもいいかな?」


「はい、分かりました。こちらです」


 水が好きってことは水棲妖怪かな? それとも神様かな? まあ、何がいたとしても早々に立ち去ってもらうけどね。

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