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回避する方法
正妻戦争かー。どうにか回避できないのかなー。
「なあ」
「ダメです」
「まだ何も言ってないぞ?」
「言わなくても分かります。正妻戦争を回避する方法はないのか、ですよね?」
「うーん、まあ、そうだな」
少し先の未来からやってきた僕の娘だからなのか、それとも育ての親の影響なのかは分からないが、どうやら彼女には覚のような能力があるようだ。
「まあ、私がここにいる時点で少し歴史が変わってしまうでしょうから、きっとあなたも少なからず変化しますよ。多分、おそらく、きっと」
「そう、なのかな?」
「まあ、あなたが何を選択し、どうするのかは私にも分かりませんからもしかしたらハーレムルートに進めるかもしれません」
「ハーレムルートかー。進めるといいなー」
本人には自覚がないようですが、あなたは確実にハーレムルートを進んでいますよ。今のところは……。




