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見知らぬ美幼女
僕と夏樹(僕の実の妹)が元の世界に戻ると見知らぬ美幼女が僕の部屋のベッドの上で寝ていた。うーん、容姿は夏樹の幼い頃そのものだな。
「こんな子うちにいたかな?」
「いないよ。でも、この子はたしかに今ここにいるよ」
「そうか。というか、この子のこと何か知ってるのか?」
「うん、知ってるよ。けど、私がこの子のことをお兄ちゃんに話すとちょっとややこしいことになるからこの子のことはこの子から直接聞くといいよ」
「そうか。分かった。えっと、今日は平日か?」
「ううん、休日だよ。あー、あと、この子が起きるまでのんびりしてていいよ」
「のんびりかー。じゃあ、花壇の水やりでもするかー」
二時間後、例の美幼女が目を覚ましたことを夏樹が教えてくれた。あの子はいったい何者なんだろう。まあ、それはこれから分かることだからあんまり深く考えないようにしよう。




