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特異体質持ちかー

 姫百合ひめゆり姉妹の能力値は極端だった。姉は記憶力や分析力が高く妹は体力おばけ。ここまで極端だとお互いの足りない部分を補うというより完全に任せっきりになっていただろう。姉の方は隙間女になったから体力面は改善されただろうが残念ながら妹のおつむは姉の足元にも及ばない。しかし、彼女には姉にはないものがある。それは。


「良くも悪くも私の妹は毒とか薬とか効かないよ」


「え? それ本当ですか?」


「うん、本当だよー。ねえ?」


「え? あー、まあ、そうですね。私はそういうの平気です。昔間違えてトリカブトやアジサイの葉をおいしそうに食べていたようですから」


「そうかー。君は特異体質持ちなのかー。すごいなー」


「そんなにすごくないですよ。睡眠薬とかカフェインを摂取してもなんともないんですから」


「そうかー。じゃあ、君はいつも健康なんだね」


「まあ、そうなりますね」


「じゃあ、今までずっと学校休んだことないのかな?」


「はい、ありません。私が小学生の時、友達のうちで食べたネギトロが実は豚肉のミンチ肉だった時も私だけピンピンしていましたから」


「ん? ちょっと待て。その時、誰も気づかなかったのか?」


「はい、みんなおいしそうに食べていました。もちろん私も」


「そうなのかー。なんか怖いな」


「そうですか? 腹に入ればみんな同じですよ」


「君、なかなかワイルドだねー」


「そうですかねー?」


「そうだよー」


「うんうん、二人とも仲が良くてよろしい!! でも、私も会話に混ぜてー」


『いいですよ』


「あはははは、二人とも息ぴったりだねー」


『そうですかねー?』


「あははははは、またハモったー」

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