彼女が欲しい?
次の日、僕が自教室に入ると大量の男子生徒が僕の机に集まってきた。
「頼む! 雅人! お前の力を貸してくれ!!」
「お前だけが頼りなんだ!」
「お前ならなんとかできるだろ?」
「頼むよー、お礼はするからさー」
みんな朝から元気だなー。
「えーっと、とりあえずみんなの目的というか願いを教えてくれないか?」
男子生徒たちは泣きながら僕にこう言った。
『かわいい彼女が欲しいんだよー!!』
「彼女が欲しい? なんで欲しいんだ?」
「そんなの決まってるだろ!」
「お前みたいにかわいい彼女とイチャイチャしたいからだよ!」
「いや、僕今フリーだぞ?」
『……え? ええええええええええええええええええ!!』
いや、なんでそこで驚くんだよ……。
「あれ? 知らなかったのか?」
「そんなの知らねえよ!」
「じゃあ、なんでお前の周りにはいつもかわいい女の子がいるんだよ!!」
「さぁ? 僕を監視してるんじゃないか?」
「くー! 羨ましい!」
「このリア充め!」
「今すぐ爆発しやがれ!!」
「爆発かー。一応、自爆できるけど多分ここにいる全員ケガするぞ」
「はぁ? お前、自爆できるのか!?」
「お前、いつの間にそんなことできるようになったんだ!?」
「さぁな。えっと、候補は何人かいるけど、どうする?」
「あっ、それはお前に任せる」
「分かった。じゃあ、昼休みにここに集まってくれ」
『了解!!』




