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親子というより

 りん(狐っ娘)はソファに横になっている僕の手をギュッと握っている。


「旦那様……」


「大丈夫、少し休めば良くなるから」


「お母さん、私お父さんが元気になる方法知ってるよ」


「え? そんな方法あるの? 教えて、姫凛きりんちゃん」


「うん、いいよ。えーっとねー」


 姫凛きりんの話を聞いたりんの顔が真っ赤になる。なんというか、どっちが年上か分からないな。


「だ、旦那様!!」


「なんだ?」


「あ、あの……! わ、私を旦那様の抱き枕にしてください!」


「あっ、私掛け布団ね」


「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくよ」


「そ、そうですよね……。こんな貧相な体じゃ旦那様は満足できないですよね……」


「いや、今のはそういう意味じゃ……」


「じゃあ、どういう意味なんですか?」


「いや、ほら、もしものことがあったらお互い気まずくなるだろ?」


「私は別に気にしません。むしろ大歓迎です!!」


「私もー」


「いや、姫凛きりんは気にしろ」


「えー」


「えー、じゃない。うーん、まあ、何もしないって約束できるのなら許すよ」


「します! 約束します!」


「しまーす」


 うーん、なーんか嫌な予感するなー。


「本当に何もしないだろうな?」


「はい!!」


「本当だよー」


 りんはともかく姫凛きりんは何かしそうだな。


「はぁ……分かった。好きにしろ」


「ありがとうございます! 旦那様!!」


「良かったね、お母さん」


「うん!!」


 いや、ホントこの二人親子というより友達みたいだな。

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