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それは厄介ねー

 山本家……リビング……。


「ね、ねえ、夏樹なつきちゃん。さっきのアレ、何だったの?」


「うーんと、とりあえず私のとなりに座って」


「え? あー、うん、分かった」


 私がソファに座ると夏樹なつき雅人まさとの実の妹)ちゃんはゆっくり口を開いた。


「……まあ、なんというか……お兄ちゃんは龍神に好かれてるんだよ」


「それはさっきのアレを見たから分かったわ。でも、なんで雅人まさとなの?」


「それは龍神に好かれやすい人の特徴が複数あるからだよ。誰かと一緒にいるより一人の方が好きだし、よく水飲んでるし、基本的に落ち着いてる。現代にそんなにいないよ、そういう人」


「まあ、そうね。というか、アレっていつ来たの?」


「お兄ちゃんが三歳くらいの頃だってお母さん言ってた」


「へえ。じゃあ、あいつのせいで雅人まさとがモテてるのね」


「そう。ホント迷惑。早く死ねばいいのに」


夏樹なつきちゃーん、本音が漏れてるわよー」


「あー、もうー、ホント嫌になっちゃう。アレ、お兄ちゃんの魂とつながってるから無理やり追い出そうとするとお兄ちゃんも苦しめちゃうんだよー」


「それは厄介ねー。でも、普段はおとなしくしてるんでしょ?」


「そうだけど、私のお兄ちゃんに対する思いがあいつの力の影響なのかそうじゃないのか分からないから嫌なのよ」


「いや、夏樹なつきちゃんのは絶対素よ」


「そうかな?」


「そうよ。じゃないと、実の兄の体内に自分の髪の毛入れないわよ」


「そう、なのかな」


「そうよ。だから、自信持ちなさい。ね?」


「分かった。そうする」

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